いじめ防止LHR article

6月9日(金)6限目に3学年合同のいじめ防止LHRを体育館で行いました。

講師に市原千代子さんをお迎えし,『命の授業~子どもたちの命を考える~』というタイトルで講演を行っていただきました。

自らが『犯罪被害者遺族』であるという市原さんの口から語られる経験談を全校生徒が真剣に聴きました。お話の中で,「生きているということは,暖かいこと。手を握ると,握り返してくれること。死ぬということは,10年,20年先の成長した姿を見られないこと。想像もできないこと。」という言葉がとてもつらく,悲しく,印象的でした。

また,

・いじめを受けた子自らが命を絶つこともある。その子の友達がある日突然とりまきの子どもたちから『あの子のせいだ』と指をさされ学校に来られなくなる。いじめは,その被害者だけでなく,その周りの子の未来も壊すことを知っておいてほしい。

・何気なく言ったことが,誰かを傷つけるかもしれないこと。それを聞いた誰かがいじめと感じてしまうことがある,と知っておいてほしい。

・被害に遭うと思わずそこにいても,突然被害者になることはある。被害者になることは避けられないけど,加害者になることは避けられる。小さなことにも気を配りながら,加害者にならないようにしてほしい。

・生きていると,つらい・悲しい・しんどい・くるしいことが必ずある。 そんなときには,一人で抱えず勇気を出して相談をしてほしい。生きていれば必ず嬉しい・楽しいことがある。与えられた寿命を生き抜いて欲しい。

今回の講演を通じて,これから未来のある高校生にたくさんのメッセージを贈っていただきました。

 

3年次生代表生徒のお礼の言葉では,「被害者にも加害者にもなる可能性があるということ。命が失われるということは,その人の未来だけでなく,親や兄弟,さらに友人など,周りの人に多大な影響を与えることであることを改めて認識できました。」と今回の講演で学んだことを市原さんにお伝えしました。

 

この講演を通じて,全校生徒が『命』の重みを再認識し,大切にしようと思うことが出来ました。